不眠と眼精疲労の関係

眼精疲労はさまざまな影響を与えますが、不眠というとても深刻な症状となって現れる人が増えています。不眠は十分な睡眠時間が取れないことを言いますが、きちんと睡眠を取れていないため日中に眠気をもよおす人もいるようです。日常生活にも影響を及ぼしてしまう不眠と眼精疲労との関係とは。

不眠とはどんな症状なのか

不眠は不眠症と呼ばれ、なかなか眠ることができないとか、眠ったと思ったらすぐに目が覚めてしまうとか、しっかしと睡眠が取れない睡眠障害のことです。不眠症にも種類があり、なかなか眠ることができずに入眠に支障が出る人、入眠ができるがすぐに目が覚めてしまう中途覚醒の人、入眠はできすぐに目は覚めないが早朝に目が覚めてしまう早朝覚醒の人、眠ってはいるけれど睡眠の質が悪く疲れが取れない熟眠障害の人などさまざま。

このタイプの人は寝起きが悪く、なかなか起きられないという場合も。どれかひとつに当てはまるタイプの人もいれば、どれもまんべんなく当てはまる人もいます。不眠症になる原因はいろいろとありますが、ストレスを抱えていたりそれにより自律神経が乱れてしまっている場合が多く見られます。

またアルコールやコーヒーなどに入っているカフェイン、またタバコに入っているニコチンなどの原因も無視できません。また体内時間の乱れによって昼間に眠くなり昼寝をすることによって、夜になると眠れなくなるなどの場合もあります。不眠によって体のだるさ、脱力感、倦怠感、不安感、ふらつきなどが起りやすくなります。

不眠と眼精疲労の関係とは

不眠の大きな要因にひとつに体内時計の乱れが挙げられます。そもそも人間がなぜ眠くなるのか。それが体内時計です。恒常性維持機構と呼ばれる疲れがたまったから眠るという仕組みと、夜になり体が休息モードに入ったことにより眠る仕組み、この2つに分けられます。体内時計は一定のリズムを刻んでいて、朝日光を浴びることによって一旦リセットされ、またリズムを刻み始めます。

これには脳や内臓、ホルモンなどもリズムを刻んで生命活動を行っています。ここで重要な物質がメラトニンという物質で、成長ホルモンとは睡眠ホルモンなどという呼び方をされています。このメラトニンは脳から分泌されていて、分泌されることにより眠気を誘う働きやアンチエイジング効果なども持っています。

メラトニンは夜中に多く分泌されており、夜の23時頃から一気に増え始め、2〜3時にピークを迎えます。このメラトニンが十分に分泌されないことは、すなわち不眠を引き起こす要因となるのです。メラトニンが分泌されない原因のひとつに眼精疲労があります。実はパソコンやスマートフォンなどから出るブルーライトはこのメラトニンの分泌を妨げると言われています。

例えばベッドの中までスマホを持ち込み操作することで交感神経が異常に働き自律神経のバランスを乱し眼精疲労の原因となり、それによりメラトニンの分泌量が減少し睡眠障害を引き起こすという仕組み。ひどい場合はうつ症状にまで進行してしまう場合もあります。不眠症は日中に睡魔が遅い、日常生活にも支障が出る病気ですので、しっかりと改善する必要があります。

不眠の症状を改善するには

不眠は眼精疲労と関連性がとても高いということが分かっています。パソコンやスマートフォンの長時間使用やブルーライトなど影響を受けるものが多く存在します。そのなかで、つらい不眠症対策としてできることはどのようなものがあるのか、自分でできるセルフケアはあるのでしょうか。毎日の生活の中で取り入れることができる生活習慣はたくさんあります。質の良い眠りのためにも、自分でできることから取り入れてみましょう。

・早起きし、太陽の光を浴び部屋の中まで取り入れる
・休日だからと寝溜めしないようにし、せめて2時間伸ばす程度にしておく
・朝食をしっかりと食べる
・昼寝をし過ぎない。20分から30分程度に抑える
・遅い時間に昼寝をしない。昼寝をするなら15時まで
・適度な運動
・カフェインの多いコーヒーや緑茶を飲み過ぎない
・夜遅い食事はやめる
・お酒とたばこの量を控える
・眠る2時間前までに入浴をすませる
・電気を付けたまま寝ない
・パソコンやスマートフォンなど、眠る直前まで使用しない

このようなことに気をつけ日常生活を送ることで、眼精疲労の症状も解消、また体内リズムも整ってきます。眠れないからと言ってお酒を飲むのは間違い。自分では眠ったつもりでも、日中にあまりにも眠気が襲ったり、ぼーっとしたりする時は、睡眠時無呼吸症候群の可能性もあるので、病院で診察してもらうことをおすすめします。

またメラトニンの分泌を高める成分としてトリプトファンが有名。実はトリプトファンはセロトニンという物質に変化し、セロトニンがメラトニンへと変化します。そのためメラトニンの原料となるトリプトファンを積極的に摂取するとマル。トリプトファンはサプリメントなどで手に入れることができます。